授業がつまらない子供たち

「このまま、学校の授業についていけないままで中学を卒業させたくない。」

これは、今から10年以上前に、お申込みにお見えになった保護者の方がおっしゃった言葉です。今でも鮮明に覚えています。

学校の授業が全然わからないという子は、思った以上に多いものです。しかし、それは決してその子の能力が低いからではありません。ちょっとしたきっかけ――それこそ、ボタンの掛け違いのような些細な出来事――で、誰にでも起こり得ることです。

学校の授業で解いている問題が全くわからない。ただ黒板の内容をノートを写すだけの日々。そんな状況が続くと、いつの間にか「ノートを写すこと=勉強」だと錯覚してしまう。「そりゃ、勉強なんてつまらないよな」と思わずにはいられません。

特に中学1年生は、この「ボタンを掛け違えやすい」タイミングの一つです。学習内容が急に難しくなる上に、思春期という心の変化も重なり、ちょっとつまずくだけで大きな溝が生まれることがあります。そして、その溝を放置してしまうと、やがて「わからない」ことが当たり前の感覚になり、つまらない環境に慣れてしまうのです。

しかし、その溝は必ず埋めることができます。そして防ぐこともできます。必要なのは、「気づき」と「最初の一歩」です。お子様ががつまずいていることに気づき、そこから抜け出すために背中をポンッと押してあげる。

学習塾の役割は、その最初の一歩を後押しし、小さな挫折の機会と、それを乗り越える小さな成功の機会を与え、子どもたちが自信を取り戻す手助けをすることだと思います。

もし、お子様の勉強で、気になること、困っていることがあれば、まずは、お気軽にご相談ください。当塾が、お子様の助けになれるかどうか、一緒に考えてみましょう。